戦争をさせない、9条こわすな! 5.3兵庫憲法プレ集会
読者の方から「戦争をさせない、9条こわすな! 5.3兵庫憲法プレ集会」という投稿がありましたので紹介します。
3月1日(木)に、神戸市三ノ宮勤労会館大ホールで、兵庫憲法集会プレ集会が開催されました。
2018年5月3日(木・祝)14時から神戸三ノ宮東遊園地で行なわれる「憲法集会」のプレ集会という位置づけで開催され、350名が集まりました。
9条の心ネットワーク事務局の羽柴弁護士の挨拶のあと、メインは神戸女学院名誉教授内田樹さん「今なぜ3000万署名なのか」と題する講演でした。
今護憲派から3000万署名がうたわれているが、なかなかムーブメントが沸き上がってこないそれは何故かという問題提起から始まりました。
内田さんは、二つの沈黙があると言いました。
「憲法制定当時の状況と戦争体験を経験した世代が沈黙してきたこと」とその世代がいなくなり、戦中派と言われる現憲法が起草されるのを目の当たりにみてきた世代がまさにいなくなろうとしています。そのような中で9条を守る運動を高めるには、憲法が起草される時代にさかのぼって学び直す必要性を訴えました。
また、日本が本当に独立した国家といえるのかという問題で、日本の首都圏には横田空域という米軍に支配されている空域があること日本の飛行機は許可なく飛べないという現実を話しました。
また、日米合同委員会という米側は在日米軍副司令官が代表で、在日米大使館公使を除いて全員軍人、日本側は外務省北米局長を代表に各省庁の高級官僚で構成された委員会が隔週で都心のニューサンノー米軍センターや外務省で会議を開いています。米側は治外法権の横田基地から軍事ヘリで都心に参集します。そこで政府の頭越しに重要なことが決定されます。
これが同じアジアの韓国、台湾、フィリピンと違った日本の現状であると強調しました。
この日本が置かれている状況は、講談社現代新書発行の矢部宏治著「知っていはいけない隠された日本支配の構造」に詳しく書かれていますので併せて読んでもらいたいと思います。
今日の問題を、憲法発布時にさかのぼって見つめ直して、3000万署名の運動を発展させることが必要とあらためて思いました。(Y.H記)
(18.03.19)